コエンザイムQ10は主に体内で作り出されていますが、その生産力は年齢を重ねるごとに衰えていくということが分かっています。
そのピークは20代となっていて、その後は減少の一方です。
そして40歳前後になるとコエンザイムQ10の濃度は急激に減少してしまうのです。
心臓は最も重要な臓器であり、コエンザイムQ10の濃度がとても高いところですが、40代では約30%、80代になると50%以上ものコエンザイムQ10が失われると言われています。
コエンザイムQ10が減少して、不足してしまうと心臓の機能は低下してしまいます。
そうすると、肥満・慢性的な疲れ・動悸・息切れ・足のむくみ・心筋梗塞や脳卒中・がん・低血圧といったような心疾患の悪化やガンなどの生活習慣病など、いろいろな疾病を引き起こすと考えられています。
コエンザイムQ10は食品からも摂取可能な成分のひとつです。
コエンザイムQ10の体内での生産量が少なくなったら、摂取量を増やせばいいということです。
サバやイワシなどの青魚、牛肉、豚肉、うなぎ、豆製品などがコエンザイムQ10が多く含まれている食品として挙げられます。
コエンザイムQ10は脂溶性なので、油を使った調理法だと効率よく補給できます。
コエンザイムQ10の1日の平均摂取量は約6~10mgと言われていますが、推奨されている摂取量は30~60mgとなっています。
推奨値はコエンザイムQ10の不足防止・健康維持のための目安として出されています。
1日30mgを食物から摂取するとなると、イワシが約6匹、牛肉が約50g、ピーナッツが約1150gのどれかが必要となります。
普段の食事からコエンザイムQ10をたくさん摂取するのは、実に大変なことだということが分かります。
加齢とともに減っていくコエンザイムQ10を上手に補給するには、バランスの取れた食事とコエンザイムQ10のサプリメントなどを両方摂取するのが良いでしょう。
体調不良が続くときなどにもコエンザイムQ10のサプリメントを摂取してみても、何らかの効果を期待できる可能性は高いはずです。
コエンザイムQ10を飲むタイミングについての解説も、とても参考になります。